重症心身障害児（者）施設での仕事内容は、専門的で多岐にわたります。利用者の生活を支えつつ、社会参加を促進するさまざまな活動が行われています。まず挙げられるのが、日常生活における食事介助や口腔ケア、入浴介助、排泄介助などの基本的なサポートです。利用者の健康と衛生を維持するためには不可欠と言えます。
療育活動は利用者の発達を支援し、可能性を最大限に引き出すプログラムです。理学療法士や作業療法士といった専門家と連携し、個々の利用者に合わせた活動を提供して利用者の自立を促進します。また、保護者や家族、関係機関との連携も重要です。利用者が施設内外で充実した生活を送れるよう、必要なサポートを提供します。
医療ケアに関しては看護師が中心となり、医師や歯科医師と協力して利用者を支えます。日々の健康管理から、必要に応じた治療や緊急時の対応まで範囲は幅広いです。総合的な療育を通じて利用者の成長と発達を支援することも、看護師の重要な役割となります。
利用者を支えるうえでは、医師や看護師、児童福祉職、保育士など多様な専門職が連携して働くことが必要です。各専門職は自分の役割を理解し、ほかの職種と協力しながら利用者一人ひとりに最適なケアを提供することが求められます。重症心身障害児（者）施設に従事することは、専門的な知識と技術だけでなく、深い思いやりと献身が必要です。多くの人々にとってやりがいのあるキャリアとなるでしょう。