どんな職種が活躍してる?

重症心身障害児(者)施設では、肢体不自由による機能障害を持つ方が同時に医療ケアを受けています。そのため、医療従事者の存在が欠かせません。重症心身障害児(者)施設で活躍している職種は、施設ごとに異なります。病院に併設されている場合は、医師や看護師が中心です。通所施設なら、介護士の活躍が中心となるでしょう。

また、利用者の特性に応じて作業療法士や理学療法士、言語聴覚士などリハビリの専門家も関わってきます。療育の場が求められる場合は、療育員や保育士、児童指導員といった有資格者も活躍いています。さらに、重症心身障害児(者)施設では薬剤師や歯科衛生士、栄養士などの専門家も欠かせません。利用者の生活の質を少しでも高めるために、後方から支えています。後方支援といえば、送迎担当者や事務方、調理師などの職種も挙げられるでしょう。

そして、利用者だけではなく利用者の家族のケアも必要です。社会福祉士や精神保健福祉士の有資格者は利用者家族の相談に応じ、当事者だけではなく家族が無理なく暮らせる環境を整えるサポートも担います。

看護現場では、バイタル管理のほか喀痰吸引や経管栄養管理、人工呼吸器の管理などが求められるでしょう。てんかんなどの病気によって重症心身障害を持つ方もみられるので、臨床看護の専門知識を持つ看護師なら強みとなります。こうした専門家が協力し合い、重症心身障害を抱えている方が安心して過ごせる場所を提供しているのです。