児童発達支援管理責任者(児発管)は、重症心身障害児(者)施設などで必要とされる専門職です。個別支援計画の作成や家族との面談、地域連携、スタッフの指導など多岐にわたる業務を担います。
児童発達支援管理責任者になるには、特定の実務経験と研修の修了が必要となります。実務経験要件としては相談支援業務を5年以上、かつ障害を持つ方が利用する施設での相談や直接支援などを3年以上経験していることです。また、取得している国家資格によって要件が変わる場合があります。
実務経験の要件を満たすと、研修を受けることが可能です。研修修了要件は「児童発達支援管理責任者基礎研修」、その後に「児童発達支援管理責任者実践研修」と段階を踏んでステップアップしていきます。実践研修を終えると晴れて資格を取得できますが、5年ごとに再び資格更新のための研修を受けなければなりません。
児童発達支援管理責任者は、児童福祉法によって運営されている重症心身障害児(者)施設など、障害を持つ方を支援する施設に少なくとも1名以上在籍することが定められています。資格取得と維持は、ハードルが高いことに違いはありません。しかし、それだけ児童発達支援管理責任者は施設運営において重要な役割を果たしていることになります。障害を持つ子供やその家族の生活の質の向上に直接貢献するため、高い専門性と責任感が求められるとともに、社会的な意義の大きな職業と言えるでしょう。